逃げるトレインマン、追うトリニティー、モーフィアス、セラフ。
この時のカメラワークがレトロマンガのように単調で、マトシリーズらしくも無い。
だいたいもって、トレインマンの走行フォームが痛々しすぎる。 これは実に不自然なことである。この映画は、ともすればうっかり主人公より強く見えかねない役者さん(セラフ役コリン・チャウ)を起用してしまうほど、スピード感を大事にして作られた。スピード感「のみ」を追求した作品には遠く及ばないのかもしれないが、 この映画はスピード感を重要視してきた。それがこの場面に来て、恐ろしげだったトレインマンがこの体たらくとは、いかなることか?
当初の構想では、走って逃げなければならないようなこせこせしたキャラクターでは無かったのではないか、だからあんな役者さんだったのではないか。 ■
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