未整理事項
慈悲ぶかいやっつけ方なのか。
BOXセットに含まれるおまけディスク「ルーツ・オブ・マトリックス」で先生方は、スミスを倒すためにアンダーソン君が取った行動をして、「悪は外からつぶすものではなく内側から変革してやるものだ。それをやったのがあのシーンだ。あれは慈悲ぶかい行為だ」とのたまったが、
はたしてそうだろうか。
彼らにならって彼が慈悲をかけるに値する存在だと仮定すると、
アンダーソン君が内から彼を変革し、大勢のバカを破壊した後には一人小さくとも確実な「本当の彼」が残ったりしないか。
しかし実際のところどうだ。彼はかなり痛がり、爆破され、跡にはそれこそ何も残らなかった。慈悲ぶかい変革には程遠い…
彼が慈悲をかける対象ではない存在、悪意そのものと仮定すると、
アンダーソン君ははっきり彼をぶっ飛ばす方向でよかったのではないか。
ことにマトが作られたあちらがわ、一神教の考え方では、悪は試練であるという。
いわばツッコミ待ちだ。そいつとの勝負を放り出しうやむやにするのは、それこそまずい事だ。
如何なる理由にせよ、アンダーソン君が姿を消したのはまずかった。
良くてだまし討ち。
最悪、本当にアンダーソン君は敗北し、スミスは「対極のもの」ではなくなり存在できなくなった、とも解釈されかねないあのシーン。
し・しかも、台本のト書きではいずれでもあらず、あの海栗(ウニ)がやっつけたことになっているんだ―――ッ!!
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